ICチップの製造過程
まず、ICチップで作る回路が決まったら、そのレイアウトが必要になります。
ツールを使って、配置などを考えて、お絵描きしていきます。
レイアウト図
ユニーク・自作チップ・コンテストではこのレイアウトをもとに、
北九州学術研究都市において自分の手で、12日間かけてICチップを作っていきます。
ICチップはクリーンルーム内で作られます。
ICチップは非常に小さいため、人の目に見えないようなゴミでも、
回路にくっついてしまったら動作しなくなったりするのです。
チップについているゴミ(黒い点)
クリーンルームはケミカルプロセス室と、イエロールームに分かれています。
ICチップの製造には、フォトリソグラフィー(紫外線を当て露光させ、回路などのパターンを生成する技術)
を用いるため、そのときは紫外線で勝手に感光しないように、イエロールームで作業を行います。
作業は、シリコンウェハと呼ばれるシリコンの板に行っていきます。
最後にこのマス目で切ってパッケージングするのです。
12日の間、フォトレジスト(感光材)を塗ったり、
ウェハを洗ったり、
酸化炉で加熱するなど、
さまざまな作業を繰り返し行っていき、ICチップを作り上げます。
ICチップが完成していく様子。
完成したら、後日、パッケージングされて送られてきます。
届いたらさっそくICチップをソケットに入れて測定です。
測定結果(プログラマブル分周器の動作波形)
自分の手で作ったICチップの動作を確認する瞬間が、一番楽しいのです。
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