永井竜児






第 23 回糖化ストレス研究会
大会担当会長 永井竜児
(東海大学農学部バイオサイエンス学科)


 この度は、2021 年 8 月 28 日、熊本にて第 23 回糖化ストレス研究会が開催される運びとなりました。糖化とは、還元糖、脂質の酸化から生成されるアルデヒド基が蛋白と非制御的に反応し、終末糖化産物である AGEs(advanced glycation end products)を指します。本反応はメイラード反応として食品化学の分野で褐変、芳香や栄養価の変化として研究がなされてきましたが、本反応が生体で進行することがわかり、既に前期生成物(アマドリ転位物)であるヘモグロビン A1c やグリコアルブミンが糖尿病の臨床マーカーとして世界的に用いられております。アマドリ転位物が更に酸化、脱水、縮合反応をおこしますと AGEs へと変化し、生体タンパク質の変性や AGEs 受容体である RAGE を介して炎症反応を惹起することも知られております。生体内では AGEs のほか、グルコース過剰時の TCA サイクル産物であるフマル酸によるサクシニル化生成物、分解排泄が困難なラセミ化生成物など様々な蛋白恒常性の異常が生じます。蛋白以外にも、脂質恒常性の異常、DNA 塩基の異常修飾、アミロイドの変性・難分解性化も生じています。
 既に AGEs は生活習慣病などの加齢関連疾患で蓄積が増加することが知られていることから、生体の各種 AGEs を正確に定量し、AGEs 生成を抑制することによって病態の発症を予防する試みが世界的になされております。本研究会では糖化を身体の退行性変化の要因になることから「糖化ストレス」としてとらえ、情報交換、情報発信の場として活動を行っています。
 本年は農学分野の永井 竜児(東海大学)が大会長を担当させていただくにあたり、一般演題・ポスター発表を企画しております。企業の皆様におかれましては、会場における展示,講演集への広告の掲載,バナ一広告の掲載などへご賛同を賜りたくお願い申し上げます。本学術集会の趣旨をご理解いただき,幅広いご支援を賜りたくお願い申し上げます。