【第97回日本生化学会】シンポジウム講演のご案内
2024年11月7日に開催される第97回日本生化学会にて、当研究室の永井教授と勝田助教がシンポジウム講演を行います。詳細は以下よりご確認をお願い致します。
日時:2024年11月7日(木)
9:00-11:00 第8会場 (G312+313)
【外部リンク】第97回日本生化学会
タイトル
糖化:炎症・老化との関わり
オーガナイザー
永井 竜児 (東海大学農学部)
山本 靖彦 (金沢大学大学院医薬保健学総合研究科)
講演者
永井 竜児 (東海大学農学部)
山本 靖彦 (金沢大学大学院医薬保健学総合研究科)
仲川 清隆 (東北大学大学院農学研究科)
勝田 奈那 (東海大学総合農学研究所)
米井 嘉一 (同志社大学生命医科学部)
Casper Schalkwijk (マーストリヒト大学)
概要
糖化とは非酵素的に還元糖がタンパク質に結合して進行する反応を表す。糖尿病の血糖コントロールの指標であるヘモグロビンA1cは本反応の前期生成物である。糖化が進むと最終的には、酸化や脱水反応も加わり終末糖化産物(AGEs)の生成に至る。生体AGEsの測定は容易ではないため、現状、臨床応用にはなかなか至っていない。近年、病態に関与するAGEs構造が明らかになることで糖化研究が進歩してきた。AGEs受容体(RAGE)を介した炎症反応惹起や、脂質の酸化によるAGEs形成、ミトコンドリアの機能異常由来の翻訳後修飾とも密接に関連していることが明らかとなってきた。本シンポジウムではAGEs関連の非酵素的な翻訳後修飾が炎症、老化、加齢関連疾患と関与する経路について紹介したい。