第31回日本メイラード学会(JMARS)年会にて伴郁穂さんが若手奨励賞を受賞しました
バイオサイエンス学科を卒業し、現在、同大学修士課程農学研究科2年生の伴 郁穂さんが第31回日本メイラード学会(JMARS)で若手奨励賞を受賞しました。
本学会は食品の加熱調理に伴って食品が褐変し、また栄養価の低下に関与する現象として食品分野で古くから研究がなされております。糖質とタンパク質との反応から糖化反応、あるいはメイラード反応と言われており、最終的に終末糖化産物であるAGEsが生成します。30年ほど前から、AGEsが加齢に伴って生体に蓄積し、特に生活習慣病の発症に伴って増加することから、AGEsは生活習慣病のマーカーとして医学・薬学分野でも研究がされるようになりました。この度、新規なAGEs生成経路について第31回日本メイラード学会で発表した所、伴さんが若手奨励賞に選ばれました。受賞に対して、伴さんは以下のように述べています。
この度は第 31 回日本メイラード学会において、若手奨励賞という栄誉を賜り受けましたこと、誠にうれしく、光栄に存じます。本研究により、糖化研究で広く使われているGlucoseよりもタンパク質との反応性が高いRiboseが生成するAGEs の経路を新しく発見しました。今回測定されたAGEsは腎症などの病態で蓄積が確認されているので、今後、Riboseが病態の進行にどのように関与するのかの研究を行っていく所存です。