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医農連携による豆乳ヨーグルトの認知機能改善に関する研究が国際学術誌に掲載されました

農学部バイオサイエンス学科(現:食生命科学科)の卒業生で、生物科学研究科(博士課程)3年次生の中島勇貴さんが筆頭著者として執筆した豆乳ヨーグルトの認知機能改善効果に関する論文が、Current Research in Food Science(IF=6.2、Q1ジャーナル)に掲載されました。
本論文は、本学医学部と農学部で実施した医農連携の研究論文です。

現在、植物代替ミルクの活用が活発になっていますが、豆乳を乳酸菌で発酵させた豆乳ヨーグルト(発酵豆乳)に関する研究はまだ少ないのが現状です。
本論文は、豆乳ヨーグルトの摂取が肥満モデルマウスの脳機能に与える効果について、世界で初めて明らかにしたものになります。研究では、Pediococcus pentosaceus TOKAI 759mで作製した豆乳ヨーグルトを肥満モデルマウスに投与することで、脳内の炎症が軽減され、認知機能の低下が緩和することを明らかにしました。そのメカニズムとして、発酵により産生された豆乳ヨーグルト中の成分を始め、酪酸産生菌などの腸内細菌の増加が関与している可能性が示されました。

中島さんが所属する食品バイオ化学研究室(指導教員=木下英樹准教授)では、これまでに豆乳ヨーグルトの機能についての研究成果を論文や雑誌などに数多く発表しています。今月6日には日刊ゲンダイ(Web版)、およびYahoo!ニュースにて豆乳ヨーグルトの機能性について、本論文を含む研究成果が紹介されました。今後、植物代替ミルクを用いた発酵食品の広がりが予想され、本研究成果は重要な知見となると考えられます。


著者:Yuki Nakashima, Tomoyuki Hibi, Masafumi Urakami, Maki Hoshino, Taiki Morii, Hikari Sugawa, Nana Katsuta, Yuki Tominaga, Himeno Takahashi, Asako Otomo, Shinji Hadano, Shin Yasuda, Ayaka Hokamura, Saki Imai, Hideki Kinoshita.
タイトル:Soymilk yogurt prepared using Pediococcus pentosaceus TOKAI 759m ameliorates cognitive function through gut microbiota modulation in high-fat diet mice
掲載雑誌:Current Research in Food Science, Volume 10, 2025, 100993


本研究論文はこちらから見ることができます(オープンアクセス加速化事業の支援により、すべての人が論文を無料で見ることができます)
https://doi.org/10.1016/j.crfs.2025.100993

日刊ゲンダイでの紹介記事はこちらから
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/health/367335#goog_rewarded

Yahoo!ニュースでの紹介記事はこちらから(上と同じ内容です)
https://news.yahoo.co.jp/articles/dda42f546739e6220563ee9bd14d22ce28a41b15

研究室のホームページ
http://www2.kuma.u-tokai.ac.jp/foodbiochem/

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