2016年度


2017.3.28

日本畜産学会で発表しました
 
神戸大学で開催された日本畜産学会第122回大会で乳酸菌を用いた重金属の細胞毒性の軽減効果について口頭発表を行ないました。乳酸菌を使ったデトックスは非常に有効だと感じております。こちらも合わせてご覧いただくと理解が深まるかと思います。
 
プログラムナンバー:Ⅶ28-01
演題:乳酸菌を用いた細胞への水銀毒性の軽減
発表者:○木下英樹1・十文字舞2・井越敬司11東海大院農・2宮城大食産)
 (大会ホームページ
 
共同研究の話もでき、今回も有意義な学会となりました。

 



2017.3.19

卒業式が行われました
 
3月19日は卒業式でした。本年度の前半は熊本地震で満足に研究が出来ませんでしたが、豆乳ヨーグルトのアレンジレシピを考案したり、出来る範囲で工夫をしながら研究を行ないました。辛いことも多い1年でしたが、逆に良い学びになったのではないかと感じています。
 
人生、これからが本番です。これまでは与えられることが多かったと思いますが、これからは与える側になります。ご両親をはじめこれまで多くのものを与えたくださった方々への感謝の気持ちを忘れずに、大学や研究室、課外活動などを通して学んだことを活かして社会に還元していってください。
 
研究室は常にオープンです。たまには遊びに来てください。大学院へのカムバックも大歓迎です!
 
4年間、お疲れ様でした。新天地での活躍を期待しています! (木下)
 

卒業式
 謝恩会
追いコン



2017.2.17

卒論発表会を開催しました
 
2月17日に卒論発表会を開催しました。お隣の永井研との共同開催で午前中、木下研、午後、永井研の発表となりました。その他にも沢山の方にご参加いただき、多くの参考になるご質問やご意見をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
 
今年は熊本地震があり、さらに井越先生の退職に伴い、テーマも変わったため、実質半年ぐらいの研究成果となりましたが、4年生は最後まで一生懸命取り組んでくれました。これから研究分野から離れる人も多いですが、研究生活の中で学んだことはきっと財産として残ることでしょう。一年後は3年生の発表です。一年はあっという間に過ぎ去りますので、最後の大学生活を思い残すことなく頑張って欲しいと思います。
 
夜はシエスタで打ち上げを行ないました。2次会は近所のバッティングセンターで、バッティング、卓球、テニスなどで汗を流しました。あまりの運動不足のため密かに木下は筋肉痛になったとか(最後のバッティングが・・・)。
 
4年生、お疲れ様でした。 (木下 筆)
 

集合写真
 発表後の4年生
来年度に向けての決起(3年生)!(集中講義で一 欠席)



2017.2.14

東海大学付属福岡高校で授業を行ないました
 
 付属福岡高校のニューキャリアチャレンジ体験授業(模擬授業)という科目で授業を行ないました。
「乳酸菌と機能性ヨーグルト」と題して50分間の授業を二回行いました。
受講者は、一回目、37名、二回目68名の計105名で熱心に聞いてくれました。
授業では乳酸菌とは何かから始まり、腸内細菌と健康の関係や機能性ヨーグルトの紹介を行いました。多くの学生さんは腸内細菌や乳酸菌の凄さに驚いた様子でした。
これをきっかけに農学部やバイオサイエンス学科へ関心を持ってくれる人が増えることを期待したいです。
 


2017.2.3
井越先生が出演されたBSジャパンでのチーズ特集が再放送されます
 
好評につき、井越先生(東海大学名誉教授)がBSジャパンに出演された番組の再放送が決まりました!
 
2月11日(土)、 17時半〜18時→こちらは下記の番組のチーズのところを編集した内容
 
参照URL: http://www.bs-j.co.jp/program/detail/201702/24441_201702111730.html
 
2月12日(日) 、19時〜21時→「元気の秘訣!おいしい発酵食品の謎」と題したチーズ、パン、味噌についての番組です。詳細は下記のとおりです。
参照URL:  http://www.bs-j.co.jp/official/hakkou_syokuhin/
 
井越先生は、日本でも指折りのチーズの研究者で、最近では11月11日のチーズの日に合わせて発刊された 「チーズを科学する」という本を執筆されています。是非、多くの人に番組を通してチーズの魅力を知ってもらいたいと思います。



2017.1.12

くまもと農業アカデミーで講演を行いました
 
本日、東海大学熊本キャンパスで開催されました「くまもと農業アカデミー」で講師を務めました。
「機能性乳酸菌とその幅広い応用性」というタイトルで、「乳酸菌とは?」から始まり、乳酸菌の利用性、乳酸菌を用いた六次産業化のアイデア、腸内フローラに関するトピックス、機能性ヨーグルト等についてお話しました。
農家の方を中心に約20名の方にご参加いただきましたが、皆さん非常に熱心で質疑応答では多くのご質問をいただきました。6次産業化について皆さん関心が高いようでした。少しでも何かお役に立てたなら幸いです。


2017.1.10

新年のご挨拶
 
新年明けましておめでとうございます!
 
長期休暇を終え、本日から研究室がスタートしました。
昨年は地震などもあり大変な一年でしたが、今年は復興元年と位置づけ、研究・教育を通して復興に貢献していきたいと思います。
 
本年も食品バイオ化学研究室をよろしくお願い申し上げます。


2016.12.23

中間報告会&大掃除&鎮菌祭
 
23日は、イベント盛り沢山でした。
まず、午前中に4年生の中間報告会を行い、その後、年末の大掃除をし、夕方から「鎮菌祭」を行いました。
 
ん?鎮菌祭?
 
「鎮菌祭」とは、日頃お世話になっている乳酸菌、チーズ用カビ、組換え体として使用する大腸菌、あるいは腐敗細菌などに感謝の気持ちを込めて、魂を鎮める行事です。今年は記念すべき第一回目となりました。
 
皆で一品ずつ料理を持ち寄り、クリスマスも近いのでプレゼント交換を行いました(愛のポエムは大いに盛り上がりました)。もちろん、メインディッシュはチキンです。鎮菌祭(チんキンさい)ですので(笑)。
 
私達は普段、微生物を実験対象としています。「研究材料」として微生物を見ていると、感覚が狂い、彼らから生命を感じなくなってきます。物として見てしまいがちになるのです。「鎮菌祭」は、微生物も私達と同じように一生懸命生きている「生命」なのだということを再認識して、感謝を捧げる行事として今後も続けていきたいと思います。
 
今年は熊本地震があり尊い命が失われ、辛い一年となりました。研究室の復旧も非常に困難を極めましたが、多くの人々に支えられ、何とか一年を乗り切ることができました。心より御礼申し上げます。大変な一年ではありましたが、教職員、学生、関連業者含め、皆で力を合わせ復興に取り組めたことは今後の大きな宝となると思います。
 
忘れて良いことは忘れ、記憶に残すところは残し、学びに変えて、今後の糧としていきたいと思います。また、微生物の力を借りて熊本の復興にも貢献していきたいと思います。来年も食品バイオ化学研究室をどうぞよろしくお願い申し上げます。
 

 



2016.10.15

月刊フードケミカルに記事が掲載されました
 
毎月1日発行の月刊フードケミカル10月号に「豆乳ヨーグルトの抗酸化能と機能性食材としての可能性」という題の記事が掲載されました。
 
震災対応で大変でしたが何とか期限内に間に合いました(依頼時に事情をお話し、少し期限延長していただきましたが)。詳細は下記のとおりです。
 


  月刊フードケミカル10月号
▽特集2 乳酸発酵の科学
 
●乳酸菌の乳製品への活用
・・・桑田有(人間総合科学大学大学院)
●風味豊かな漬物を創造する乳酸菌
・・・宮尾茂雄(東京家政大学)
●豆乳ヨーグルトの抗酸化能と機能性食材としての可能性
・・・木下英樹(東海大学農学部)
●各社の乳酸菌素材・技術
 引用元URL: https://www.foodchemicalnews.co.jp/headline/headmfc/3109.html




2016.10.12

朝日新聞の「ひと」に掲載されました
 
本日付けの朝日新聞(全国版:朝刊・2面)の 「ひと」に木下英樹特任講師が掲載されました
「2度の大地震を乗り越え、乳酸菌の解毒機能を研究する」という見出しで乳酸菌の重金属の吸着特性を利用した「デトックス」についてご紹介いただきました。記事にしていただき誠にありがとうございました。
 
「重金属のデトックスに関する研究」こちらのコラムに書いたようにデトックスヨーグルトなどに応用できると考えています。また、乳酸菌の応用性は幅広く、基礎研究が応用に結びつきやすいのが魅力の1つです。
 


研究成果はひとえに頑張ってくれた学生の皆さんやご協力いただいた先生方、関係者各位の皆様のお陰だと思っています。学生さんや関係者各位にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
これを励みに今後も乳酸菌やその発酵物(チーズ、ヨーグルト、発酵豆乳、漬け物など)の魅力を引き出し、社会に還元していく所存です。(木下)


 著作権の関係で記事の写真は載せないでおきますが、しばらくは下記リンク先の朝日新聞DIGITALでもご覧いただけます(全文を読むには無料の会員登録が必要です)。
朝日新聞DIGITAL:(ひと)木下英樹さん 2度の大地震を乗り越え、乳酸菌の解毒機能を研究する


2016.10.09

論文がアクセプトされました
 
共同研究を行っている石川潤一さん(宮城県産業技術総合センター、宮城大学)を筆頭著者とし、乳酸菌を用いた多剤耐性菌の殺菌効果の検討とプロテアーゼ耐性バクテリオシンの評価という論文がミルクサイエンス誌にアクセプトされました。本論文は、乳酸菌が産生する“バクテリオシン”という抗菌ペプチドが多剤耐性菌にも有効であることを示した論文です。また、本バクテリオシンはペプチド性でありながら非常にプロテアーゼ耐性が高いユニークな特徴を有しており、新奇なバクテリオシンである可能性が期待されます。現在、基礎と応用面の両方でこのバクテリオシンを解析中です。プロテアーゼ耐性が高いので様々なところでの応用が期待されます。
 
石川潤一,木下英樹,菰田俊一,須田義人,石田光晴.乳酸菌を用いた多剤耐性菌の殺菌効果の検討とプロテアーゼ耐性バクテリオシンの評価


2016.9.9

日本酪農科学会で2題のポスター発表を行いました
 
9月9日に日本大学生物資源科学部(神奈川県藤沢市)で2016年度酪農科学シンポジウムが開催されました。
当研究室からは共同研究を含め2題のポスター発表を行いました。共同研究者の石川潤一さんは現在、宮城県産業技術総合センターに勤めながら社会人ドクターとして宮城大学で学位の取得を目指して頑張っておられます。当研究室の木下とは学生時代から不思議なご縁があり、学位論文の関連で共同研究をさせていただいております。
今回のポスター発表では、「乳酸菌のバクテリオシンを用いた多剤耐性菌の殺菌に関する研究」(石川さん)と「乳酸菌を用いたヒスタミン食中毒の低減に関する研究」(木下)の2題を発表させていただきました。タイトル等は下記のとおりです。
 
石川、木下ら:乳酸菌バクテリオシンの特性評価と抗生物質耐性菌の抗菌への応用
木下ら:乳酸菌のヒスタミン吸着特性解析〜ヒスタミン食中毒軽減を目指して〜

共同研究者の石川さん(宮城県産業技術総合センター・宮城大学)の発表の様子

木下らのポスター




2016.8.31

新しい研究室への移動
 
これまで仮の居室で作業をしていましたが、これから最低1年半を過ごすことになる新しい研究室に移動しました!4年生の皆さんお疲れ様でした。秋学期までには研究体制が大分整いそうです。
 
詳細は下記のとおりです。電話番号も変更されました。
 
場所:熊本キャンパス8号館3F(部屋番号8B304)
          ※8B304Aは別の先生の居室ですのでお間違えのないようお願い致します。
電話番号:096−386−2690
 
アクセス情報も変更しました。
これから心機一転、みんなで力を合わせて頑張っていきます!


2016.8.10

新歓
 

 

3年生が8名新たに研究室に加わりましたので、歓迎会でBBQを行いました。皆楽しく交流を深めることができました。
4年生が全て準備や買い出し等を行ってくれました。ありがとうございました。
これから仲良く切磋琢磨しあって研究室を盛り上げていきましょう!


2016.5.30-31
公益財団法人不二たん白質研究振興財団報告会
 

昨年度、公益財団法人不二たん白質研究振興財団様から研究助成を受けて実施した研究の報告会に参加し、ポスター発表を行いました。報告会は東京都港区の世界貿易センタービルで2日間に渡り行われました。「大豆」に関する様々な分野の研究報告を拝聴し、大変刺激を受け、また、勉強させていただきました。研究のご支援を賜り誠にありがとうございました。発表内容は下記のとおりです。
 
タイトル: 豆乳ヨーグルトによる酸化ストレス低減効果の検討
内容:豆乳を乳酸菌で発酵させた発酵豆乳(豆乳ヨーグルト)に抗酸化性の増強が認められた。


2016.5.13

熊本地震
 
熊本地震により研究室も甚大な被害を受けました。多くの方にご心配・ご支援いただき誠にありがとうございます。現在、教職員一同、力を合わせえて復旧にあたっているところです。元気な農学部、研究室を取り戻し、地域社会に還元できるよう取り組んでまいります。