第14期生 卒塾式 & もう一つの卒塾式

3月1日、くまもと農業経営塾 第14期生の卒塾式がホテル熊本テルサで行われました。
塾生たちは、半年かけて学んできたこと考えてきたことの集大成として、事業計画を発表しました。


東海大学農学部を2019年に卒業した隅田さんもそのひとりで、熊本県内における畜産の活性化に向けた独立プランを発表しました。
「この経営塾で、資金獲得や予算の収支計画など農業経営に必要な知識を学ぶことができ、
夢だった畜産農家として独立に向けての一歩を踏み出しました」と隅田さん。

その卒塾式にインフルエンザのため、塾生のひとり、米田さんが参加できませんでした。
後日3月18日、米田さんおひとりのための、もう一つの卒塾式が臨空キャンパスで行われました。
ひとりだからと簡易に済ませることなく、農地・担い手支援課、熊本農業大学校、肥後銀行、関係者の方々も参加し、
先に卒塾した12名の時と同じように行われました。

「誰でもさまざまな試練を経験するものです。自分を信じる信念を持ちながら、一方で自己を冷静に分析してください。
さらに間違いがあるときは一度止まって修正する勇気ある意識も重要です。夢を持ち、それを実現するためには『目標』が必要です。
さらにその目標に近づき、達成するための『計画』、達成し極めようとする『意志力』とそのための『継続する努力』を忘れないでください。」
スライドを用いながら、今川先生は語りかけました。

主役の塾生たちにとってはもちろんのこと、共に支え見守ってきた関係者、サポートしてくださったTAの方々、
そして塾長である今川先生にとっても、卒塾式、この日は特別なハレの1日なのです。

2024年3月

令和5年度熊本県農業研究センター研究手法研修会


12月7日、今年も熊本県農業研究センターで研究手法研修会の講師を務めました。

派米農業研修生としてカウボーイ生活をする中で徹底的に牛を観察し続け、
その気づき、データをグラフ化しまとめたレポートがスティーブン先生の目に留まり、
ネブラスカ州立大学で大学院生にならないかと声がかかり研究者としてのスタートをきったことなど、
今川先生自身の経験から始まる第1部、そして第2部と質疑応答を含め5時間におよぶ研修となりました。
<講義内容>
第1部 観察から実験・研究、そして、報告書から論文へ 感性と観察力を磨く・鍛える
第2部 研究手法研究(能力開発研修) 研究を仕上げることと外部資金獲得へ向けて

ある参加者の方から後日いただいた声です 。
「非常に参考になる講義で、早速、頂いた資料と情報メモを所内で共有させていただきました。
講義では、研究者に必要なことは、地元ニーズの掘り起こしとデータの整理と蓄積、
既存の情報を徹底的に収集して把握、研究結果や成果をとりまとめ(意志力)外部に発信すること。
それが現場・生産者にとってのプラスになることなどを改めて痛感したところです。
また、所属の研究者にもっと積極的に参加を呼びかければよかったと後悔しています。
今後、私も含め所属の研究者が抱える問題についても御相談させていただければ幸いです。
貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました」。

担当の方からも、
「先生の熱意あふれるお話を伺って、受講者一同にとって今後研究に取り組む姿勢が明確になったとあらためて感謝申し上げます。」

とお礼をいただきました。
2023年12月

2023年度くまもと農業リーダー養成ラボ(農業経営塾姉妹事業)

今川先生がラボ代表を務める「くまもと農業リーダー養成ラボ」が今年も開講しました。

地域のリーダーとして活躍する農業経営者の講演から県内外のさまざまな事例を学び、
地域の農業を活性化させる突破口を仲間と共にディスカッションして探ろう、という内容です。

今年度は12名の参加者で11月15日からスタートしました。
ゲスト講師にも来ていただき、3月までの5回にわたり開催します。

2023年11月

第68回日本生殖医学会学術講演会・総会でシンポジウム座長

11月9日10日、石川県金沢市で第68回日本生殖医学会学術講演会・総会が開催されました。
シンポジウムの座長を務めた今川先生は、「本総会の会長を務める藤原浩先生からシンポを計画してほしいとご依頼いただいた際に、
その時に一番お話を聞きたいと考えていた先生方を選び、講演をお願いしました」と冒頭で語り、4人の先生の講演と質疑応答がありました。

「胎盤形成からヒト免疫寛容機構、最後にはウシの免疫機構と続く講演は一見繋がらないように考えられましたが、
内在性レトロウイルス遺伝子―胎盤細胞―ヒト生殖免疫―ウシ生殖免疫が見事につながったシンポジウムとなり、
シンポジストだけではなく、企画側もとても有意義な時間となりました」とシンポジウムをふり返りました。

シンポジウム1「胎盤の形成と形成細胞及び妊娠成立のための免疫機構の新知見」
座長: 今川 和彦 (東海大学総合農学研究所)
演者: 石野 史敏 (東京医科歯科大学統合研究機構)
    岡江 寛明 (熊本大学発生医学研究所)
    飯塚 崇  (金沢大学医薬保健研究域医学系産科婦人科学教室)
    宮本 明夫 (帯広畜産大学グローバルアグロメディシン研究センター)

写真左から 石野先生、岡江先生、飯塚先生、宮本先生、今川先生

2023年11月

令和5年度くまもと農業経営塾(第14期)スタート

今川先生が塾長を務める「くまもと農業経営塾」が、8月25日の開講式を皮切りに今年もスタートしています。
「理念を持ち、自分を知る、戦略とテクニックを学び、実践する」
それが可能となるよう、経営者として成功し熊本の農業を支えている修了生ら、
経営各方面の専門家らを講師陣に3月までの10回にわたるスケジュールが組まれています。
今年はより実践的な取り組みとして、模擬商談も予定されているそうですよ。

「今年は(例年に比べ)農業経験は少ないのですが、そこに来るまでの経験値が豊富な塾生が多いのが特徴です。
それでもかなりの〝伸びしろ〟を感じます。今期の塾生がどこまで伸びるのか、とても楽しみにしています。」と今川先生。
また新たな、縦のつながり横のつながりが生れそうですね。

2023年8月

原稿執筆

これまでもですが、原稿執筆の依頼があります。
例えば直近だとこのような。
月間「臨床獣医」2023年2月号
臨床獣医
月間「畜産技術」2023年4月号
畜産技術

2023年4月

2022年度くまもと農業リーダー養成ラボ(農業経営塾姉妹事業)

 


今川先生がラボ代表を務める「くまもとリーダー養成ラボ」は、2021年度にスタートしました。
(初年度はコロナのため3回予定のうち1回しか残念ながら実施できませんでした。)

「地域農業を元気に、稼げる産地づくり、次世代の担い手の発掘・育成に尽力したい。
 講和だけでなく、ディスカッションにもしっかり参加していただき、ご自身の考えや思いを主観的かつ客観的に見つめる機会にしてください。」
今川ラボ代表の挨拶に始まった2022年度は、より良いプログラムを模索し5回の講座開催終了ごとにスタッフが熱く議論を重ねながら進めました。 

2023年3月

令和4年度熊本県農業研究センター研究手法研修会

県内10ヶ所の研究所等からなる農業研究センターは、
熊本県内の農畜産物・特産品、生産環境等に関する試験研究や技術開発、コスト検討などを通して生産現場や地域の発展に寄与することを目指しています。

その研究手法を磨き向上させていく研修で、127日(水)21日(水)の両日、今川先生が講師を務めました。
質問が大いにとびかい、白熱した手応えのある研修でした。

2022年12月

第30回日本胎盤学会学術集会・第40回日本絨毛性疾患研究会

11/24日(木)25日(金)、第30回日本胎盤学会学術集会・第40回日本絨毛性疾患研究会が金沢で開催されました。

今川先生と言えば、農学やウシの印象をお持ちの方も多いかもしれませんが、専門は分子繁殖科学です。
哺乳類の進化を「胎盤」から探るのが研究テーマで、金沢大学医薬保健研究域医学系産科婦人科学の藤原 浩教授との論文も発表しています。
産婦人科医の先生方が中心の学会ですが、昨年に続き依頼を受けての特別講演でした。

特別講演「太古のウイルス遺伝子による哺乳類の胎盤の進化」

2022年11月

令和4年度 JRA畜産振興事業に関する調査研究発表

11月17日(木)、JRL(公益財団法人 全国競馬・畜産振興会)調査研究発表が東京で開催されました。
この調査研究発表会は、畜産関係者や一般に広く紹介し、畜産現場で役立てることを目的に毎年開催されています。
今回発表に選ばれたのは全国で6件、そのうち1件が今川先生の発表でした。

「アミノ酸プロファイルによる不受胎牛の判別:利点と欠点~不受胎牛の早期判別による分娩感覚の短縮~」

2022年11月

農業経営塾

世界に向けて発信する研究室、総合農学研究所には別の顔があります。
それは「くまもと農業経営塾」

平成22年から始まった「くまもと農業経営塾」。
初代塾長蒲島知事からバトンタッチされて、2代目塾長に就任し早7年目(7期生より)
塾長として県や農業研究センターと連携して経営塾を盛上げ、卒塾後も農家さんたちの経営や商品開発を熱く支えています。
研究室には、研究者や学生だけでなく、時に卒塾後の農家さんの姿も。


(5) Facebook

2022年8月