東大時代と違って、東海大学で今川研究室に所属する学生は多くはありません。
しかし研究室を訪れる学生、卒業生は後を絶ちません。
2020年3月に東海大学大学院博士課程(永井研究室)を卒業し、この3年ドイツで研究を続けている大野礼一さんもそのひとりです。
海外渡航して研究する場合、国内で研究するのとは違った諸々の手配や手続きが必要になります。
今川先生は、大野さんの博士論文の副査となったのが縁で、渡航後もZoomで大野さんのフォローを続けていました。
ドイツで師事している先生のこと、紆余曲折を経てアクセプトされた論文投稿のこと、これまでの振り返り、
そしてこれからのこと等々話は尽きません。
「どういう研究をやりたいか、自分がどういう研究者になりたいか、そしてそこに自分をどう近づけていくか。
会いたい研究者からメールの返信がこなければ、ドイツのアウトバーンを走行し5分でも会えるように行動してみることだって時には大事だよ。」
将来を研究者としてやっていく上で、今の大野さんに何が必要なのか話す今川先生と、
それを漏らさないようしっかりメモをとる大野さんの姿がありました。
所属にこだわることなく、広く力になろうという心意気ある今川先生です。