3月の原川さんに続き、5月は今川先生がFMKのラジオ番組「ゆっくりのんびりASO大陸」に出演。
5/18(土)の12:30からのオンエア、お聞きになりましたでしょうか?
はじめに村岡章子さんから、今川先生のプロフィールが紹介されて始まったインタビュー、
以下のような内容が話されました。
・今川先生の4つの研究
① 牛の妊娠率をあげて妊娠牛を増やす研究 ② 哺乳類の胎盤の研究
③ 牛白血病(悪性リンパ腫)撲滅の研究 ④ 阿蘇のあか牛と草原を科学的に解明する研究(ラジオはこちらの内容)
・草原はあか牛に食料を与え、あか牛は糞や尿をだして草原に肥料を与える、また牛が草原を踏み歩くことで強い草へと育つ、
そんな両者の千年にわたる共存関係そのままのやり方を積極的に用い科学的に解明することで、次の千年の礎を作りたい。
・あか牛は、春から秋にかけては草原で、冬は里(牛舎)で過ごし出産、そして春にまた草原へ戻る、そのサイクルが重要。
おとなしく飼育もしやすいあか牛を飼いたいという農家も増えていってほしい。
・日本での牛の頭数は、黒毛が約261(*)万頭、ホルスタイン140(*)万頭に対し、あか牛は2万頭ほどと少ない。
あか牛の肉は、脂身が少なくサシがほどよく入りやわらかくてジューシー、そしてヘルシー。
素晴らしい環境で育ったあか牛を全国に知らしめたいし、肉も全国にでまわってほしい。
・牛は藁や草を食べて消化することで栄養を吸収している。その際にどうしてもメタンが出る。
メタンを出さないようにするということは、牛は消化できなくなるということ。
牛のげっぷによる環境問題、イメージがひとり歩きしてしまっている気がする。
今川先生の研究の一部が、わかりやすく伝わったのではないでしょうか。
聞き逃したけど聞きたい、という方がいらっしゃいましたら、お声かけください。
*番組では黒毛190万頭、ホルスタイン200万頭とお伝えしましたが、
ホームページ掲載にあたり農林水産省の最新データを確認したところ頭数が更新されていました。
ここでは最新データに変えて掲載いたします。