乳酸菌の菌体表層に発現する酵素(GAPDH)と、腸管内の糖鎖結合メカニズムを明らかにした論文が、Milk Science誌にアクセプトされました。この研究結果によって乳酸菌が腸管内に長く留まるメカニズムを明らかにしました!!。糖鎖結合部位を推定するために、遺伝子工学的に一部のアミノ酸を変異させたGAPDHを作製したり、水晶振動子マイクロバランス(QCM)という方法でGAPDHと糖鎖の分子間相互作用を測定しました。QCM装置は振動数を測定するため、実験には細心の注意が必要でした。また、分子ドッキングシミュレーションを使う事によってGAPDHと糖鎖の結合を分子レベルで明らかにしました!!研究を行ってくれた学生の名前も共著者として入っています!!
Kazunari Yoneda, Akine Takeshita, Mizuki Ogata, Shin Yasuda, Keiji Igoshi,
and Hideki Kinoshita
The interaction between cell surface glyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase
fromLactiplantibacillus plantarumand A-type blood group antigen. Milk Science 70: 53-62.
(乳酸菌由来菌体表層GAPDHのA型血液型抗原結合メカニズムの解明)